翻訳ソフトの時代は来ない。その理由、教えます。
こんばんは、28歳からのやり直し英語学習で英語をマスターした英会話講師 いづつ京子です。
私が英語のやり直し学習を始めた5年前の話ですが、
ネットでこんな書き込みを見つけました。
「その内、翻訳ソフトがもっと進化するから、英語なんか話せなくても困らない。」
当時、まだ全く英語学習が進んでいなかった私は「もしかしてそうなのかな…」なんてちょっと不安になったりしたものでした。
しかし!人並みに英語が話せるようになった今、確信しました。
「そんな日は来ない!!!」
こんな風に言い切るのは、それを裏付けるような経験をしたからです。
1年ほど前ですが、英会話講師仲間のH先生ととある遊びをしました。
それは「同じ日本語の文章をそれぞれで英訳して、お互いの英文を見比べる。」というもの。
当初の目的は「同じ文章でもそれぞれ違う表現をするだろうから、見比べたら勉強になるかな。」というものでした。
しかし、いざフタを開けてみると、それよりも興味深い結果が出ていました。
どう言うことかというと、
「私は一人で全部しないといけなかった」
私→need to (自分しかやる人がいない。単なる現状)
H先生→have to (しないといけない。やだなぁ。というニュアンス)
「もったいない」
私→It’s a waste of (無駄になっちゃう)
H先生→ too good for me (私にはもったいない)
そう、そもそも「日本語の解釈が各自で違っていた」のです。
「確かになぁ、どちらともとれる文脈だね」などと話し合いました。
このように、生身の人間ですら言葉の解釈、その判断って完璧には出来ないものなのです。
それを機械で完璧にできるように…?
無理があると思いますよ、やっぱり。
それにね、仮に翻訳ソフトが優秀になろうと、英語の知識は必要ですよ。
だって、万が一翻訳ソフトが自分の意図と違う風に翻訳した時、それが間違っていると判断できないじゃないですか。
翻訳ソフトはちょっと単語を調べたい時などには便利なツールです。
でも、あくまでも「ツール」でしかない。
そして、そのツールを「使いこなすスキル」がなければ、十分な結果は得られない。
英語の学習は単なる言葉の暗記ではありません。
自分の考えを正しく伝えるための「スキル」を身につけることなのです。