英語の授業をさぼる生徒は悪くない。その理由、教えます。
こんばんは、28歳から独学で英語をマスターした いづつ京子です。
私はフリーで英会話講師をしているのですが、毎週木曜日は小学生の男の子を教えています。
この男の子は私の生徒さんの中では、なかなかどうして苦労させてくれる子でした。
英語はまったく初めて、
まぁ、それはいいんですけど、典型的な勉強嫌いな子だったんですね。
宿題やってこない。
さぼる。
「宿題やったけど、机の上に忘れてきた…」
「そっかぁ…(うそつけー!)」
私も小学生の時、この言い訳言ってたわ…。
ばればれだったんだなぁ(^^;
最初の数ヶ月はこんな感じだったのですが、私には「決めていること」がありました。
それは、「怒らない」。
宿題やってこないのは、家で勉強する習慣がないから。
さぼるのは、わからない言葉で授業を受けるのが辛いから。
この子が悪いわけじゃない。
だから、怒らない。
と、決めていたんですね。
その代わりに何をしたかと言うと、
(1)家で勉強する習慣を作ることを「サポート」をした。
(2)英語が「読める言葉」になるようにレッスンをした。
この2つをしたことで、今では笑顔で宿題持って通ってくれるようになりました。
特に英語の学習では、(2)って重要だと思います。
英語の教科書というのは、他の教科と違って「読みたくても読めない」本なんです。
頑張って読んでも、読めないものは読めない。
だから
「頑張って読んでもわからなかった。頑張っても無駄だ。」
と、感じて嫌になっちゃうし、
「読めないのは自分の頭が悪いせい。」
なんて思ってしまうんです。
ちなみに、具体的に(2)で何をしたかと言うと、「Phonics」をしました。
Phonicsとは、日本語のひらがなのような、「アルファベットの読み方のルール」。
「ルールさえわかれば、英語だって日本語と同じように自分で読めるようになるよ。」
という話をしながら、毎回Phonicsの練習をしてもらったのです。
「頑張れば英語が読める」と気づいた時の、その子のパッと明るくなった表情は今でも印象に残っています。
この話は、大人の方にも当てはまりますよね。
基礎を作ることの大切さ、そして「出来ない原因の見極め」。
勉強が出来ない原因を「自分の頭が悪いせい」にしている内は、
正しい解決策は見つからないのではないでしょうか。
語源で覚える英単語、教えます(1)
こんばんは、28歳からのやり直し勉強で英語をマスターした いづつ京子です。
前回の記事で「語源を知れば、単語が覚えやすくなる。」というお話をしましたので、
これからシリーズで「同じ語源をもつ単語たち」を紹介していきます。
それと、私、英語の本を100冊以上保有しているので、
その中からイメージに合うワンショットも合わせて載せていきたいと思います。
記念すべき1回目は、「seed」
「seed」
ご存じ「種」ですね。
この単語は「種をまく」「実を結ぶ」という動詞でもあります。
「種をまく」という動詞はもうひとつあります。
「sow」
s-しか合ってない?
過去形にするとsowed(ソウド)。音が似てますね。seed(シード)。
ちなみにsowは植物の種に限らず「原因をつくる」(自分でまいた種、など)という時にも使えます。
さて、種をまいたら芽がでますね。すくすくと育った作物を収穫し、また種まきの季節がやってくる…。
「season」 季節
収穫したのは何でしょう?ハーブかな?
「seasoning」 調味料、薬味
そうそう、種が生長していくように、人間も成長しますよね。
「人を育てる場所」として…
「seminar」 セミナー
「seminary」 神学校
* * * * *
いかがでしょう?
同じ語源をもつ言葉のグループ。
こうして覚えると、覚えやすいし忘れにくいですよね。
今後もこのシリーズは続けていきます。
よろしくお願いします~。
漢字と英語。誰か教えてください!
こんばんは、28歳からのやり直し学習で英語をマスターした いづつ京子です。
今日は、アメリカ人留学生の男の子とお話してきました!
Ar(アル)君、「教師を目指しているので、英語を教えるバイトがしたい」との事で縁があって相談に乗ることに…(°ω°)
「ネイティブで英語教えるなら引く手数多じゃないの?」
と、思うかもしれませんが、そんなことはないんですよ。
ネイティブスピーカーであることと「教える能力」は全く別ものですからね。
で、アルバイトの相談が一通り終わった後、Ar君から「めちゃ難しい質問」をされました。
「漢字を覚えるにはどうしたらいいですか?」
え!
え?
えー?何やろう?!
よく聞いてみると、簡単な漢字は200個くらい覚えたとのこと。
(漢字200個ってどれぐらい??? ピンとこなかった…^^;)
でも、まだまだ沢山あってなかなか覚えられない。
何か覚えるコツがあれば教えて欲しい。…とのこと。
ある程度の漢字がわかるなら「漢字の部品から意味を連想する…かな?」
(日+月=明るい、人+中=仲よし…みたいな。)
と、言ったら
「なるほど。でも、読みは?ひとつの漢字にいくつも読み方があるでしょ?どうやって覚えてるの?」
\(T_T)/ give up
「日本人はわからない漢字でもイメージで読んだりするからね…。イメージすることかな…」
なんて曖昧な説明でこの話は終わりました。
でも、改めて聞かれると「自分がどうやって漢字覚えたか。」って覚えてないなぁ。
小学生までは「書いて覚えてた」と思うけど、その後は本とか新聞とか、「日常で目にするから覚えた」であって、意識して覚えたというわけじゃない。
知らない間に読める漢字が増えてた、という感覚。
そして、これは英語も同じ。
基礎を覚える、基礎が出来てると文字を目にする機会が増える、そして語彙が増える。
さらに言えば、私達が初見の漢字でも「なんとなく意味を予想できる」ように、
英語も文字を見て意味がイメージ出来るようになります。
re-がついてると「再」「反」、un-なら否定形?…などと連想しますよね。
こういう語源に沿ったルールは他にも沢山あるので、こういう視点から覚えて行くのも語彙を増やすひとつのコツだと思います。
英語も日本語も「語彙を増やす」という過程は似ている、と思うと、英語にも親しみがわきますよね。
けど、本題に戻ると「漢字の読み」。
アルファベットの読み方はルールでわかるけど、漢字の音読み、訓読みってどう判断したら良いのだろう??
「漢字の読みのよい覚え方」、知っている方いらっしゃれば是非教えてください!!
ネイティブの先生とフレンドリーになってはいけない。その理由、教えます。
こんばんは、28歳からのやり直し英語学習で英語をマスターした いづつ京子です。
私が「話し相手」になってもらっていたイングリッシュスピーカーの一人にMariちゃんという女の子がいました。
Mariちゃんはフィンランド人、母国語と英語、日本語を話せる留学生でした。
知り合ったのは留学生と交流出来るという触れ込みのイベントで、「対価を払うので、週1で話し相手になってもらえませんか。」と私から切り出しました。
Mariちゃんは不思議そうに「私は英語、ネイティブじゃないけど、いいの?」と聞き返してきました。
で、私はこう答えました。
「It's okay. Because, you are strict.」
そう、そのイベントの間、Mariちゃんは私の英語にがんがんダメ出しをしてくれたんです。
「今の発音、ヘンだよ。」
「今のじゃ意味通ってなかったけど、何が言いたいの?」
「そういう時はこう言うんだよ。」
20分くらい話しただけだったのですが、ひしひしと感じたんですね。
「うわー、この子と話したら英語上達しそう!」
そんなわけで、それからは毎週一時間、カフェでMariちゃんと会話してダメ出ししてもらう、という生活がスタートしました。
それから1年して、Mariちゃんは卒業してフィンランドに帰っていったのですが、最後のレッスンの時にこう言ってくれました。
「上達したね、京子。すごく良くなったよ。あなたと初めて喋った時は、
うわ…、この人の英語、ちょっと恥ずかしい、
て、思ってたよ!」
うわーーーーorz
ぎゃーーーー
あ、穴があったら入りたい…
そう、あの当時は「英語ができる気が全くしない」という長年のもやもやをついに突破し、「もしかしたら私、英語喋れるようになっちゃうんじゃないの?!」と舞い上がってた時期でした。
「私の英語がちゃんと通じてるか確かめたい。」
と、とにかく発話するようにしていましたが、今思えば、自分の中ではすごいステップアップでも、傍から見ればド初心者。
恥ずかしい英語だったと言われるのも納得です。
そんな恥ずかしい英語スピーカーだった私ですが、「上達したね。」と言われる結果を残せたのは、相手に「strict」を求めていたからだと思います。
ネィティブの方と会話しても上達しない人がいますが、その人達はこの部分を見逃しているのです。
つまり、「楽しくフレンドリーに会話する。」ことを重視してしまっている。
ネイティブの人と楽しくフレンドリーに会話する。
英語を学んでいる人なら、誰もが夢見たことのあるシチュエーションだと思いますが、これを「レッスンの目的」にしてしまうと失敗します。
なぜなら、「会話が盛り上がればいい」と思ってしまうからです。
楽しく話したい、会話が途切れないように…と思う人ほど、
ボディランゲージで伝えてしまう
笑ってごまかしてしまう
単語しゃべり、ブロークンイングリッシュを勢いでごまかす
…といったような、語学以外のことでその場をしのいでしまいます。
それで、「話が途切れなかった~。」と満足してしまうものの、当然正しい英語は身についていかないのです。
学習中の会話というのは、スムーズに行かないのが当然です。
言いたいことを細部まで伝えきれない。
話を中断して辞書をひく。
訂正される。
言い直す…
「ネイティブの方とフレンドリーに話す。」
これは、英語が上達した暁の「結果」です。
レッスンひとつひとつの目的は「あなたが正しい英語を学んでいくこと」。
目的を正しく知ることが、有意義なレッスンを受けるために必要なことなのです。
英語学習のスタートに必要な「英語をキャッチする耳」、教えます。
こんばんは、 28歳からの独学で英語をマスターした いづつ京子です。
ひたすら一人で英語の勉強をしてた私ですが、「結構、英語が身についてきたなぁ」と思った頃から、ネイティブの方を探し交渉して話し相手になってもらったりしていました。
この「結構、英語が身についてきた。」と感じだした「根拠」は、
「洋画のセリフが聞こえるようになった。」
と、感じたことでした。
独学で勉強を始めた頃、「楽しい教材なら自然に身につくんじゃないかな?」と思い「Disneyアニメ」のDVDを買いました。
子どもの頃、吹き替えでよく見ていてストーリーも知っていたので、「これなら楽しく身につくはず。」と思ったのです。
ところが、いざ見てみると、
「あれ…全然わかんない…。」
文法や単語がわからないとかではなく、
英語が聞き取れない。
ワードひとつひとつは中学で習うような簡単なもの。
英語字幕を見ながら聞いても、…聞き取れない。
耳が英語の音をキャッチできていない。
10分程度の短編を見ただけで、もうくたくたでした。
やばい、全然楽しくないぞ。これは続かない。
それでDVD学習は一旦止め、「聞き取れない原因」を悶々悩む日々が続きました。
「やっぱり、英語が出来る人って”耳が良い”とか、生まれ持ったスキルみたいなんがあるんじゃないかな。私には無理なのかもしれない…。」
この時は何度も心が折れかけました。
でも、「最近の英語学習の主流はシャドーイング」、と聞いて始めたCD付テキストを一冊ひたすらシャドーイングすることだけはなんとか続けていました。
そんな日々を2ヶ月程過ごしたある日、何気なく入ったカフェで洋画が流れていました。あまり興味がなかったので気にとめずコーヒーを飲んでぼーっとしてました。
すると、
「cut it out!」
ん?
えっ?
今、英語聞こえた!
2ヶ月前には真剣に字幕を睨みながら聞いても聞こえなかった「英語の音」を、
耳がキャッチした!
これがブレイクスルーというのでしょうか。
とにかく胸がドキドキしたのを覚えています。
そこからは、しまい込んでいたDVDを引っ張り出してきて学習を再開。
話せる言葉やフレーズが増えてくると、
「私の英語、どれくらい通じてるのか誰かに話して確かめたい!」
と思うようになり、「相手のいるレッスン」を始めるようになりました。
「英語をキャッチできる耳」という概念に気づいたことは、私にとって貴重な体験でした。
リスニングは、真剣に聞いているから聞こえる、というものではないのです。
英語の耳を作らないまま学習すると、聞き取れないので学習にストレスを感じます。
そして、ストレスになるので進まない、上達しないから楽しくならない…という悪循環に陥ってしまうのです。
英語学習にまず必要なのは英語をキャッチする耳を作ること。
「聞き取れるから楽しい」になれば、自然と学習は進んでいくのです。
「やり直し英語学習」で大切なこと、教えます。
こんばんは、28歳からの独学で英語をマスターした いづつ京子です。
前回の記事で、「英会話の上達には話し相手が必要」というお話をしました。
私はスクールには通わなかったので、話し相手は自分で見つける必要がありました。
どういう方法で探したかというと…
(1)道に迷ってる旅行者に積極的に声をかけた。
(2)セミナー、交流会などに参加した。
(3)知り合ったネイティブの方に交渉して話し相手になってもらった。
こんな感じですね。
(1)はタダで、(2)(3)は1回1000~2000円くらいで話せたのでスクールに行くよりは随分安く済んだんじゃないかなぁ。
あ、でも私がスクールに行かなかったのは、「授業料が高いから」ではないです。
実は、英語の学び直しを決意した当初、スクールに通おうと思って英会話スクールの体験レッスンを受けに行ったんですよ。
駅前にある、俗に言う「大手英会話スクール」ですね。
学歴や学習歴を聞かれたあと、簡単な英語レベルのチェック。
その後、
「当スクールではこういうテキストを使って、先生はネイティブです。週1回1年間のコースで●●万円です。」
みたいな説明を受けた気がします。うろ覚え。
36万円くらいだった気がする。
それが高いのか安いのか?
んー、「判断できない」ていうのが当時の正直な気持ち。
相場知らないし。
でも、こうも思った。
「このお金払って英語がペラペラでかっこよくなれるなら高くはないだろう。」
「ここで思い切ったら、もしかして話せるようになったりして…?」
でも、最終的に出した答えは「NO」。
それは何故かっていうと、
「このスクールに通ってペラペラになる自分が想像出来なかった。」
テキストとか、ネイティブの先生とか、年間スケジュールとかを目の前にしても
「で、それで私話せるようになるんですか?」
という疑問が残った。
なんかこれって、「36万円払って中学の授業をもう一回受ける」みたいだな、と感じたんですね。
中学、高校、さらに大学まで一応英語は勉強したのに、今まっったく話せないんですけど。
それと同じようなこと今からやり直したからって話せるようになるんだろうか?
なんか、私って根本的に英語の勉強の仕方わかってないんじゃないのか?
その謎も解けないまま進んだところで、学生時代の二の舞なんじゃないか。
そんなことが頭の中をぐるぐるぐるーって回ったんですね。
それで結局スクールに行くのは見送りました。
そんなわけで私の「2度目の英語学習」は、
「なんで私は学生時代に英語を身につけられなかったんだろう?」
という「疑問」と向き合うことからスタートしたのです。
この疑問に向き合うことは、やり直し英語学習において非常に大切なステップだと思います。
この疑問をなぁなぁにして進んでしまうと高確率で頓挫します。
英会話スクールのカリキュラムをこなして英語が上達する人は、そもそも学生時代で英語につまずいていないでしょう。
これは5年ほど前のお話ですが、最近はこういう疑問に向き合うことへのサポートを重視している先生も増えているように思います。
これだけ情報があふれている時代、英語のテキストはどのスクールでも大差ないのです。
もしあなたが英会話スクールを探しているのなら、
「あなたが何故英語につまずいているのか」という問題にしっかり向き合ってくれる先生かどうか、
この点を見逃さないようにして欲しいと思います。
対面レッスンでしてはいけない失敗、教えます。
こんにちは、28歳から独学で英語をマスターした いづつ京子です。
英会話学習ってある程度までは「独学」でいけるんですけど、途中で必ず人の手を借りないといけない時が出てくるんですよね。
それは、英会話学習には「話し相手」が必要だから。
当たり前ですね。会話ですからね。
この「話し相手」を確保するというのが、英会話学習のひとつの壁かもしれません。
skypeレッスンなどで昔よりはハードルが下がっているとはいえ、誰かに相手をしてもらうとなると、時間を合わせる、お金を払うなどの制約が出てくるからです。
しかも、この「英会話学習に話し相手が欠かせない」という点にはひとつ「落とし穴」があります。
それは「話しさえすれば上達する」と勘違いしてしまうことです。
とにかく話し相手がいて、場数さえ踏めば上達するんじゃないか、という思い込み。
そして、こう思い込んでしまうと、
「英語が上達しないのは英語で会話できる時間が足りないからじゃないか。でも、これ以上レッスン回数を増やすのは難しい…」
などと思ってしまい、挫折しやすくなってしまうのです。
場数を増やすことも大切ですが、誰でもそう出来るわけではないですよね。
ですから、「限りある会話時間は有効に使う」ことが重要になってくるのです。
その為には「何の為に対面でレッスンをするのか」ということを知っておかないといけません。
対面レッスンする一番の目的は
「自分の言葉が正しく相手に伝わっているか」
を確認することです。
ですから、話し相手は「間違っていたらきちんと注意してくれる人」でないといけません。
私もネイティブの方とお話する中で「意味は合っているが発音がおかしい」とか「こういう時には使わないよ」とか、色々つっこまれて学んできましたが、誰もが間違いを指摘してくれたわけではありません。
折角、ネイティブの方とお話ししていても、「ブロークンイングリッシュ」や「単語喋り」ばかりしていては、「話す度胸」はついても「上達」はしないのです。
話をする前に「私の言葉が間違っていたら、話の途中でも注意してください」と言ってみるといいかもしれませんね。